私は問題を出されると、
頑張って解く。


陸斗君に聞こうかな。



すると


「分からないのですか?」


…あ…


「神谷先生!」


神谷先生がちょうど私の席に来た。


「は、はい。すみません。」


「謝らないでください。この問題は少し意地悪問題ですから。一緒に考えましょうか。」


やっぱり、良い先生だなぁ。


だけど


「先生、大丈夫です。俺が教えますから。」


陸斗君が神谷先生に言う。


…え…


「ですが、陸斗君…」


「もう、全部解き終わったので。それより…」


「悠ちゃん助けてーっ!」


浩太君が神谷先生を呼ぶ。


「浩太の所、行ったらどうですか?」


陸斗君が言う。


「そ、そうだね。任せました、陸斗君。」


神谷先生はそう言うと、浩太君の元へ。


陸斗君?


「ほら、さっさと分からないとこ言え。」


陸斗君が私に言う。


「は、はい!」