「文句はだめ。せっかく新しいクラスなんだから!」


確かに先生の言う事は分かる。


けど…

私、大丈夫かな。


すると


「びびりすぎ。」


陸斗君は私の頭を軽く叩き、言う。


「陸斗君…」


「大丈夫だよ。桜沢なら。」


陸斗君は優しく笑って言う。


そんな事言われると、やばいよ。


「まあ、けど…俺は桜沢と同じ班が良いな。」


陸斗君は笑って言う。


「へ?」


「桜沢が他の奴と仲良くなるチャンスだけど、やっぱり…同じ班のが良い。」


…え…


「陸斗君…」


すっごく嬉しいな。


「わ、私も…陸斗君と同じ班が良いです!」


「おぅ。」


同じ班だと良いなぁ。





だけど


…あ…


「同じ班…だな。」


「う、うん!」


私達は班発表の用紙を見る。



友達で同じなのは陸斗君だけ…。