「あ、あの…先生?」


何か、お手伝いかな。


「さて、始めますか。」


「へ?」


先生は自分の机の上に数学のテキストを広げる。



「あ、あの…」


「…補習です。」


「え!?」


「分からないとこあったんでしょう?復習しましょう。」


「だ、大丈夫ですよ?陸斗君に聞いたし…」


本当はまだ聞けてないとこあるけど…


「遠慮しないでください。」


「は、はい!」


良い先生だなぁ。



私が分からないの気付いてくれたんだ…。


「明日は小テストがありますからね。頑張りましょう!」


「は、はい!」



良い先生だぁ。




「あ、ありがとうございました!」


分からなかったところを全て聞くと、私は先生に言う。



「いえ。お役に立てて良かったです。分からなかったら、また補習しましょう。」


「は、はい!」