陸斗君?


何だかあまり良い顔してない。



陸斗君、この先生の事…


「で?君が桜沢美鈴ちゃんですね?」


先生が私に聞く。


「は、はい!」


「とても素敵な名前なのですぐに覚えました。」


「あ、ありがとうございます!」


先生、生徒みんなを頑張って覚えようとしてるんだなぁ。



「よろしくお願いしますね、美鈴ちゃん。」


「は、はい!」


「では、また後で。」


「はーい!」


何だか仲良くなれそう!



先生は教室を出た。



「悠ちゃん、良い先生だ!仲良くなりたいな。」


浩太君は笑って言う。


だけど


「神谷先生か…」


陸斗君…?



どうしたんだろう。


――放課後。


私は神谷先生と約束をしていたので、職員室へ。



すると


「美鈴ちゃん!」


先生は笑って私に手を振る。