「本当、桜沢とは趣味が合うな。」


「うん!びっくりだね。」


本当に嬉しいなぁ。



すると


…あ…


お店に夏穂さんと夏穂さんの彼氏が入って来た。


ど、どうしよう…



陸斗君!


「ん?桜沢、どうしたんだ?」


陸斗君は私に聞く。


「あ、あの…」


「夏穂の事?」


――ドクン。


私は頷く。



すると


「気にするなよ。もう、慣れたから。」


「へ?」


「もう未練はないんだ。だから、桜沢は心配するな。」


「ほ、本当に?」


「ああ、本当だ。」


「そ、そっか。」


「それに、もう俺は…」


「陸斗君?」


「何でもない。」


陸斗君は私の髪をぐしゃっとして言う。


「り、陸斗君!」


「ぷっ…ボサボサだな。」


「うっ…陸斗君、ひどいよ。」