「さすが、フレンドリーさんだね!浩太君みたいになりたいなぁ、私も。」
「そのうち慣れるだろ。」
「う、うん。頑張るよ!」
「おぅ、頑張れ。」
陸斗君は私の頭を軽く叩き、言う。
「陸斗君は遊びに行かないの?」
「ああ。今日は行きたいとこあったからな。」
「そ、そっか。」
な、何安心してんだろ…私。
「桜沢も一緒に行こうぜ。」
「へ?良いの?」
「きっと、桜沢も気に入ると思う。」
「い、行く…」
「おぅ。」
友達で良いって思ってたはずなのに…
だめだなぁ。
陸斗君が夏穂さんと別れてから、それ以上を期待しちゃう私がいる。
結局、私もみんなと同じ。
ワガママになってる。
けど
やっぱり、前には進めない。
このままだったら、陸斗君とずっと仲良くいられる。
本当の気持ちを伝えたらこんな風に話せない。