『雪になることは別れじゃない。』
華央は確かにそう言っていた。
あの閉じられた空間の…最後の闘いの後に…。

きっと私に言えることはこれしかないのだろう。
だったら…少しでもその切ない横顔から悲しみが消えるように…

































「朝霧紫紀。」

「なんだ?」

「会いに行けばいい。
雪の中の華央に。」



私はその手を取った。