「ぁ、ここ」

「優ん家って、一軒家?」

「うん…」

「へぇ」

「じゃあ、今日は、本当にありがとう。さようなら」


きっと…また会う事はない。



あたしは、家に入ろうと傘から抜け出そうとすると、直紀に腕を掴まれた。



「…なお、き?」