「でも、Kパークかぁ〜いいなぁ」
「デートすぽっとじゃん!」と千里ははしゃいでいる。
正直、デートって感じじゃなかったし…。
「優も、デートするようになったかっ!」
「そんなんじゃないって。直紀は…彼氏じゃない」
「ふぅん…そういう風に見れないの?」
「全く! もう、ビックリするくらい!」
「へぇー。あたし、結構気を寄せてるのかと思ってたんだけど」
「ないない! んーっとね、なんかもう、頼りになる先輩! って感じ」
「なにそれっ!」
…そう、だよね。
あたしは、自分に言い聞かせるように、心の中で呟いた。