スカートをぱんぱんと払うと、上級生だろうか、こっちに向かって来る。




そして私の前でとまり、こう言い放った。





「俺たちを超えられたら学園に入ることができるよー?」



「ま、無理だろうけどな。」





一人は首をかしげてにやりと笑う。女子にも負けないくらいの可愛さで。




もう一人は、見下したような目つきで私を見てくる。



どうやら、二人とも能力に自信があるのだろう。





しかし、私はここで能力を見せるわけにはいかない。


見せてしまったらそれこそ終わりだ。