「私の反撃のばんだよね?」
「え?うわぁっ!!」
私はすばやく剣の下へ日本刀をしのびこませ、一気に振り上げる。
いがぐり君の持った剣は由梨の足元の地面にぐさりと突き刺さった。
「あっぶないわね・・・。勝負あったんじゃない?」
「そうね・・・」
いがぐり君は自分が負けたことを信じられないというように見てくる。
「というか、玲!!!!!なんで能力使わないの!!!」
「あたたたたたたっっっ!!!いたいよっ由梨!」
私の頭を両手のこぶしでぐりぐりやってきた。
若干涙目になりながら由梨を見上げる。
「能力見せちゃえば、こんなことなかったよー」
「あたたたっっ!!いたいってばーっ」