『ご飯作ってくるね』


と私は一言残し台所に向かった。


貴方に背中を向けて
溢れてくる涙に気付かれないようにした。

貴方への好きという想いが壊れる前に離れたい。

私の心は限界を通り越してた。


口に手をあて声を押し殺して 溢れてくる涙を止めようと必死に我慢する。



お願い…


お願いだから…


止まってよ…



「大丈夫か?」


(ビクッ)


思わず肩が震える。