あの、あっちゃんが失恋した日から数週間。









「お世話になりました!」











今日、幼なじみ兄妹……居候が近くに家を買った親の元に帰ることになった。





ここからは少し遠いけど、いつでも会える距離。







最初はあんなに嫌だったのに、今は少し寂しい気分。








「萌亜ちゃん、また遊びに来ていい?」



「うん!いつでもおいでよ!」







最初はこの家を出て行くことを断固拒否していたあっちゃんは、




今にも泣き出しそうな表情であたしを見つめる。






そんなあたし達の隣には、

なぜか居る海とやっくんが何やらお話し中で。







でも、あんなに敵対心をやっくんに持っていた海が、



今ではメアドを交換するくらいの仲で。