自分の部屋でもないのに、

ドカっとベッドにねっころがる海。






もう、そのベッドが海の私有物になってる。







「ま、あの2人ならうまくいくだろ?男が素直になればの話しだけど。」




うん、それ、あたしも思うんだ。




高橋くんからの告白は難しすぎるかもしれないけど、

あっちゃんが勇気を出して、高橋くんが素直になればうまくいく気がするんだ。



あ、そうだ、忘れてた。





「ありがとう、海」

「は?なにが?」





急にお礼を言われた海は、

“何言ってんだコイツ”と言ってるような目線をあたしに向ける。





「今日、理由もよく分かんないのに一緒に来てくれたでしょ?」


そう、あの時。



自分でも分からない不安と恐怖が押し寄せて来た時。




「海がいて、すごく安心したの」





こんなにも海の存在は大きいんだって、

そう実感した時だった。






海の言葉一つで、

どれだけ安心出来るか。




改めて思った時だった。