そこに行くと、

制服が乱れて、顔、お腹、足、色んなところに目を逸らしたくなるような痣がたくさん出来ていた。





そんなあっちゃんを、海がバイクであたしの家に運んで、

あっちゃんの自室のベッドに寝かせた。




気を失っているのか、寝ていたあっちゃんが目を覚ました時、

そこにいたのはあたしだけだった。


他のみんなはリビングにいて貰っていた。






「も、あ、ちゃん、う、ち」

「何も言わなくていいから、ね?もう、大丈夫だから!」





泣きながらあたしに抱き着くあっちゃんを、

体中に出来た痣を触らないように抱きしめ返した。



落ち着き始めたあっちゃんを一回離し、




「真奈ちゃん、読んでくるね?」



あっちゃんが頷いたのを確認して、

あたしはみんながいるリビングに向かった。






リビングのドアを開けて、みんなの顔を見た瞬間にあたしは涙を零した。







「萌亜、どうした?」

「あっちゃんが、目、覚ました……」



あたしがそう言うと、

真奈ちゃんは涙を拭いて階段を駆け上がって行った。


「はぁ、敦子……」





そこには、さっきはいなかったやっくんの姿があった。