「あ!そーだ、早く行かなきゃ!」

「あ?めんどくせーいいよ行かなくて」

「なに言ってんの、海!」




今日は海が帰ってくるってことで、

麗奈ちゃん、雅ちゃん、アヤちん、山口くんが集まってくれている。




それを、

めんどくさいで片付けるなんて……。




「あ、じゃあココに呼ばない?そしたらめんどくさくないよ?」



そうだよ!

そうしよう♪


「あー?いいよ、なんもねーから買ってこいって言って」

「……はあ、分かりました」



買ってこいって、

本当に俺様ですね海……。



あたしは苦笑いしながら、
麗奈ちゃんに電話をかける。



『もしもーし』

「あ、麗奈ちゃん?今日なんだけどさ、海んち来ない?」

『え、まぢ!?行くー♪』



麗奈ちゃんの周りには、

もうみんな集まっているみたいで話し声が聞こえた。


「それでさ、海んちなーんも食料ないからなんか買ってきてくれるかな?」

『おーけー!あ、マンションどこ?』

「○△マンションだよ!」

『了解!じゃあ、すぐ行くね♪』




麗奈ちゃんとの電話を切って

振り向くと、

海はソファーの上でぐっすり眠っていた。