「よし、着いたぞ。」

「ありがとう!」




萌亜は、風に当たって眠気が覚めたらしく、

明るく答えた。




「じゃあ、明日また迎えに行くね?」

「あぁ、普通逆だよな。」
「あはは!そーだね、でもあたしが迎えに行きたいもん」



そう言った萌亜を抱きしめた瞬間―――



ガチャ―…



「「!?」」



萌亜の家のドアが開き、

反射的に俺も萌亜をそっちを見ると……






「………は!?」

「………え!?」




俺は目を疑った。




なんせ、そこに立っていたのは――…




「や、やっくん?」






そう、向笠泰志。