「う、海?」

「今日遅刻した罰」



ば、罰って……。


な、なんか海

ドS度上がってない?



「ごめんな、待たせて」

「………はへ!?」



海はさっきと違う優しい顔をしていた。



「もう離れねーから。離れてって言っても離さねーよ?」



でもやっぱり

ニヤリッと笑うのが海だ。

あたしも負けじと、


「離れてやんないし!」


そう言った。


海は俺様顔に変化して、



「へー?この俺様にそんな口調とはいい度胸じゃねぇか?」

「う……すいまっ…ん―」


あたしの言葉を最後まで聞かずに、

あたしに甘くて深いキスをする。




受験もあって、

高3の冬はまともに合うことが出来なかった。



こうやって海とイチャイチャするのも、

本当に久しぶり。






「海……大好きっ」

「俺のほうが好きだけど?」


またニヤリッと笑う海は、

やっばりかっこよかった。