「あ、うん。幼なじみなの」

「そう、幼なじみ。にしても久しぶりだな、萌亜!」

「うん!やっくんだぁ!」

「なんだよ、それ」



久しぶりの感動まではいかないけれど、

再開に嬉しく思っていた。


もちろん、幼いやっくんもイケメン……かっこよかったけど、

今はアレより……いや、何倍もかっこよくなってる。


実は、ここだけの話し…

やっくんはあたしの初恋相手だったりしちゃうんだよね…。



と、言うか、

あたしの周りの人ってイケメンの人ばかりだなぁ…。



「泰志―!!のんびりしてる場合ちゃうで!」

「あ、そうだった。入学式前にやることあるから先行く!またな、萌亜」

「うん!またね!」



笑顔で2人の背中を見送る。















久しぶりの再開が嬉しかったのが、

嬉しくなくなるのは、

すぐのことだった。