考えていると、

いつの間にか大学に到着していて海はバイクのエンジンを切る。




「ほら、降りろ」

「………」

「あ?早く降りろよ」

「……」

「降りねーの?」



いや、ね?

降りたいですとも!


でも、足が届かないんですよ、あたしは…。



足が届かない=降りれない

なんですよ?海様。





乗る時だって、

すんごいすんごい大変だったんだから!


制服と違ってピチピチしたスーツじゃ、

限られてる範囲しか足を動かせないし、


スーツでバイクから飛び降りる……と、言うか

ジャンプ?するのは無理、いや……やだ。




「おい、萌亜」

「………ないの」

「あ?」

「降りれないの」