「萌亜…」 「ん?…―ん!?」 ん? ん、ん、ん!? なんで海にキスされてんだよ、あたし! 「可愛すぎ」 唇を離して、 海があたしの耳元でそう、甘い声で言う。 「海……」 反則でしょ…。 なんか、拗ねてたあたしがバカみたいじゃんか…。 「行くぞ、ほら」 「うんっ」 差し出された手を握って海と大学に向かう。 あたしと海の大学には、 アヤちんと彼氏さんも一緒だ。 あたしとアヤちんは栄養学部に進んだ。 海は経済学部だ。