「新倉海さん、あたなは生涯ここに居る荻原萌亜さんを愛する事を誓いますか?」 「――誓います。」 その言葉に、また鼻のおくがツンッとした。 「では荻原萌亜さん、あなたは生涯ここに居る新倉海さんを愛する事を誓いますか?」 「――誓います」 「では、誓いのキスを」 ねぇ、海。 その唇に何度捕らわれただろう? 不安になった時、 困った時、 いつも助けてくれたね。 ――海、愛してるよ。 あたしと海はそっと唇を重ねた――――。