「転んでも俺がカバーする。上手く歩けなくてもそれが萌亜だ。」


「海…」





どうして海はいつもあたしが欲しい言葉をくれるんだろう?





鼻のおくがツンッとなった時、またもや係の人の声で甘い雰囲気は壊されてしまった。







「待ってるからな、お姫。」




あたしの手の甲にそっとキスを落とすと海は牧師さんの後に続いて歩いて言った。






その後に、あたしはお父さんと腕を組んで歩いた。




牧師さんの前に2人で立ち、後ろからの強烈な視線に耐える。






み、みんな見すぎでしょ〜!



なんて思うけど、きっとあたしも強烈な視線で見ていた、はず。