―――それは突然に訪れた。





その日、あたしは運転免許も取った海の運転で夜景が綺麗に見える展望台に来ていた。





「何これ…超綺麗」



夜景の綺麗さに唖然としてると海はしてやったりみたいな笑顔で、



「俺と萌亜の秘密の場所。」




そう意地悪く言った。





「それにしても綺麗〜!あたし達が住んでる所を上から見るとこんなに綺麗なんだぁ!」




海のマンションからでも住んでる所は見えるけど、こんなに綺麗には見えなかった。





「なんでこんな場所知ってるの!?」



あたしでも知らなかったのに――と付け足す。




だって家からさほど遠くないところにあるし、

この辺ならよく遊びに来てた。



でも、ここは初めて来た場所。




「俺が見つけたんだよ。」




ニヤリと笑う海は、高校の頃と変わらなかった。




「へぇ〜すごい!海って天才だねっ!」



興奮してあたしが海を褒めれば、得意気な顔をする。