「嘘!海でしょ!?」


「だから神隠しだって。」





真面目な顔で萌亜に言うけど、それは効かないらしく珍しく萌亜から俺に抱きついてきた。







「ありがとう!」


「だから違うって。」


「あーりーがーとーうー!」






満面の笑みで俺を見る萌亜。




――俺は萌亜のその笑顔をこの先ずっと見ていきたいって思ったんだ。







「海、大好きっ!」


「大好き?なら萌亜からキスしろよ。」






そう言えばホラ、

萌亜は顔を真っ赤に染めて俯くんだ。




その顔を見れるのは俺だけだよな?





「なあ、萌亜?」


「ん?」