次の日、寝るのが遅かった俺は眠たい体を無理矢理起こした。




隣のベッドを見れば、そこにはまだぐっすり眠っている萌亜の姿。






「ふっ」


ヨダレを垂らしながら寝ている萌亜の寝顔に思わず笑いが漏れる。





本当、可愛い奴――。








起こすのには気が引けたが時間が時間だ。


「萌亜、起きろ。」


「んー…」




萌亜のほっぺをベチベチを叩く。


我ながら乱暴なお越し方だと思うけど、

彼女に何やってんだって感じだけど、



こうもしなきゃコイツが起きねえのはよーく知ってる。





「萌亜。」


「んー?海?」


「はよ。」


「おはよおぉ」



無邪気な笑顔で「おはよう」と言う萌亜の顔に、

俺は朝一で癒されていた。