♂ 海 said ♂





「萌亜…」


「んっ」




ベッドの上で気持ちよさそうにぐっすりと眠る萌亜の顔をみて思わず微笑む。





あの後、綺麗な星に見とれていたらいつの間にか萌亜は寝ちまったらしい。



仕方なくペンションに戻ってきたけど、

萌亜は起きる気配がない。






何か飲もう。

そう思って立ち上がった時服の裾を引っ張られた。





起きた?

そう思って振り向くと半目しか開いてない萌亜がこっちを見ていた。





「行かないで…」


「萌亜?」




弱っちい力で俺の服の裾を握りしめる萌亜の表情は苦しそうだった。