今日泊まっているのは俺達とさっきの若いカップル。



夫婦っぽい30くらいの男女、3組でなんだか良い甘い雰囲気が漂っていた。






「今日のメニューは…」




おばさんの一つ一つ、丁寧に料理の説明が終わりと萌亜以外は


みんな食べ始めた。




中々食べない萌亜はソワソワしながら


萌亜の作ったサラダを食べる女をじーっと見ていた。





「はあぁ……」




呆れてため息をつくと、


それに気付いたのか萌亜は曇った表情を変えずにサラダを食べ始めた。




「なあ、萌亜?サラダまずいか?」


「え!?ま、まずかった?」


「いや、美味いけど」





よく分からないぶったいは美味しかった。




おばさんの説明によると、

野菜は食べてから言うとか。





俺には野菜がよくわかんなかった。




「あ、あのね?緑色なのはアボカドなの。でね?オレンジはニンジンで、赤いのはパプリカなの」


少し恥ずかしそうに、


でも楽しそうに説明する萌亜は本当に料理が好きなんだな、そう思った。