♂ 海 said ♂






「おばさんっ、お手伝いします!」



「あら、お願いしちゃおうかしら〜?」



「はいっ!」







海から帰って来た俺達は、近くの銭湯に行った。


それから帰って来ると、ちょうど夕飯の支度中で。




いつ仲良くなったのか、

萌亜はおばさんと仲良く話しながら夕飯の手伝いをしている。





俺は近くにあった椅子に座ってそれを見ていた。



萌亜は人の役に立てるのが本当に好きらしく、



困っている人がいればすぐに助ける。





まあ…、良い奴なんだけど、それが男だと勘違いされやすくてちょっと危なかっしい。




楽しそうにおばさんと話しながら手伝う萌亜を見てると、


無意識に顔が緩む。






そんな俺を見て、



「海、何を1人で笑っとるんじゃ」




呆れた表情で俺に話しかけてくる――




「おじさんかよ」