なんて言いか迷っていると、耳元に違和感。





いや、分かりたくないのに分かってしまった。






「似合ってんじゃん」








そう、優しくあたしの耳元で言う海。





あぁ…もう、あたし耳はダメなんだってば…。






そんな事を海に言ったら命取り。







絶対に言わないけどね!




「ほら、早く行くぞ?」




浮き輪を持ってあたしの2、3歩前にいる海は、右手を差し出してあたしを呼ぶ。






海の手によって脱がされた上着をたたんで、





あたしは海の手を握る。




「離れんなよ?変な虫が着いてくるから」




「うん?分かった」





あたしの返事を聞くと、グイッと引っ張って腕を腰に回す。






「へっ?」



「見せつけてやんなきゃな?」







ニヤリと笑った海に、あたしは苦笑い。








その後は、水着を良いことにお腹をつっつかれたり抱きつかれたり。




変態海と海には絶対に行かないと心に決めた時だった。