まあ、どうでもいいんだけど



視線をクラスメイト達から先生へと移す


「犬塚先生、俺の席は何処ですか?」


「池田は廊下側の一番端だ」


廊下側とか何のイジメだ
眠れねぇだろ


心の中で悪態をつきつつも
指定された場所へと向かう


隣の席は男子で前が女子

隣が女子じゃないのは気楽でいいな



「あ‥ぼ、僕、香山 潤平って言います」


チラリと隣の席の奴に目を向ける

俺とは一向に目を合わそうとせず、何故か軽く震えていた