「それで、今日は何しに来たの?」


「分かってるんじゃないですか?」



「そんなの分からないわ」



本当は分かってるくせに
白々しい。



「廃部の話です」


「あら、廃部なんてしないわよ
私達は全国にいくんだから」



そう言った先輩の眼はしっかりとした意志のある眼だった



「今は4人だけど、
来年は10人以上入部させるし
再来年は20人以上。
必ず入部させる、だから‥1年待って。お願い」



ゆっくりと頭を下げる北条先輩



「来年じゃなくてさ、今年から頑張りましょうよ?」


「へ?」



呆気にとられる先輩


俺今、変な事言った?