*~出逢い~*





桜舞う季節


出逢いと別れが交差する―




俺、黒木虎之介




俺の彼女は久保田彩音



でも



こいつの本性を知ったとき

俺はほかの子を

好きになった―

名前は


坂本ひかり―


彩音とひかりと俺の出逢いは


彩音と俺は小学生のころから付き合っていた。



でも中学3年生のころ



「体育館倉庫裏から彩音の声が聞こえる」

俺は気づかれないように体育館倉庫裏に行く



『ちょっとアンタ調子乗りすぎよっ!』



『意味わかんない』




「この声・・・


ひかり??」



『ねぇあたしの虎に近づかないでくれるぅ☆』




『虎之介くんはものじゃな...


バシっ
一面にこだました


『いった...』



『消えて』

誰かが言い残して体育館倉庫裏を
去って行った。


俺は急いで体育館倉庫裏に向かった


そこには座り込んで泣いていた


そぅ、ひかりが居た


「大丈夫か??もしかして
   彩音にやられた??」


『大丈夫...』


ひかりは震えた声で

"大丈夫"しか言わなかった


沈黙が続き

ずっとひかりに寄り添っていた。



沈黙を破ったのは


ひかり


『彼女さんのところに行ってあげないの?』


ひかりはそう聞いてきた。


重い口を開いて俺はこう言った


「あいつがこんなことするなんて
  想ってもいなかったよ

本日をもちまして、俺
黒木虎之介は久保田彩音と
別れることにしました☆!」


明るく言ってみた。


ひかりの口からは意外な言葉が出てきた。


『それでいいの?彩音は虎之介くんの
ことを想ってあたしにこんなことした

それだけ想ってるのに
別れていいの?』


「・・・」


意外な言葉に俺は

恥ずかしくなってきた。





出逢い・・・

それは




『恋』

でした―