なんでもない、と目を逸らす。


俺…
どうかしちゃったかな。


こんなこと思う俺じゃなかったはずなのに。




「何よ~、言っちゃってよ。」

「なんでもねー。」




そう言ってもノアはしつこく聞いてくる。


俺は仕方なくこの絵描いたの誰?と聞いた。


ノアは嬉しそうに笑って、答えた。




「ママ!」

「…は?」

「だからー、私の母親です。」