タクミがつぶやく。


捕まってないでしょ。


そう思いつつも、心の中ではやっぱり不安だった。


捕まってたら...
ノアはまたあの施設へ行って。


一体何されるんだろう?


恐ろしいことだ、きっと。


絶対に、前よりもひどい扱いを受けるんだ。


きっとそうだ。


だから俺達は恐れて―
逃げようとしている。