そう言うユメも、かなり大人っぽかった。


口調はまだ子供だけど。


あの施設に連れていかれてさえいなければ、今頃はスカウトとかされてたかもしれない。




「ねぇ、ノアは?」

「それがさ、通じないって言うんだよ。」

「誰が?」




ユメが聞くと、タクミが俺のことを指さした。


ははっ、とユメが笑う。


なぜ笑ったのか、一瞬分からなかった。




「ダメじゃん!もうノアのこと見失ったら一生会えないかもよ?」

「...んなこと言われたって―」