思い出すだけで苛立つ。


唇を噛んだ。


息を止めて怒りを鎮める。




「...許せない、よ。
けど、光たちと出逢えたのはすげぇ嬉しい。」

「そう...だな。」




あぁ。


こんな馬鹿げた戦争がなければ、俺たちは出逢えなかったんだ。


今さらながらそんな事に気付く。


...複雑な気持ちが芽生える。


憎めばいいのか、喜べばいいのか。


でもやっぱり、憎しみのほうが強い。


タクミもノアもユメも大事だけど。