そして横浜の港に着いた。


船がとまっている。


一つの船に寄り掛かる様にして、タクミは座っていた。




「タクミ!」

「...光?超久しぶり!」




3年ぶりに見る友の顔。


懐かしい。


それと同時に、少し苦しい気持ち。


タクミとの思い出は、全てあの施設での物だから。




「追いかけられた?」

「全然。...お前、追いかけられたの?」

「いや。光が一番最初に捕まる奴だから、ちょっと心配だっただけ。」