「お前の父さんと母さん、華ちゃんは、お前を見捨てた訳じゃないんだよ?」

「...違うよ。あの3人は―」

「仕方ないんじゃ。
周りに光のこと言われて、耐えられんって思ったんじゃ。」





結局は、見捨てたんだろ?


俺だって辛い思いしたのに。


家族は俺に辛さを増やしただけだった。


希望さえもなくして。


俺は生きる意味を、なくしかけたんだ。


ノアがいなければ、今俺はここに存在していないかもしれない。





「お前は許さないかもしれんな。
...まあそれでもいい。いつかまた会えるから、その時に仲直りせぇよ。」

「...いつか?」