「光がどこに行こうと、な。」

「...そうじゃ。帰って来るまでは生きとるよ?」

「でも」

「光は信じないだろうと、分かっておったよ。
...まあ信じなくても良い。
とにかくわしらは残り少ない人生じゃ。
孫のために身を削るっていうのも、悪くないかもしれん。」





何悲しい事言ってるんだ...


俺がどう抗議しても、無駄だった。


祖父ちゃんも祖母ちゃんも絶対に譲らない。


覚悟を決めていた様だった。


俺の覚悟とは格が違う。





「なあ、光?」

「何?」