俺は出て行く。


どこに逃げようか、と思っていたところだった。


そうだ、4人で逃げればいい、と思い至った。


俺は頭の中でノアに返事をする。




『ユメのいる所は...』




ノアに伝えると、声が返ってきた。




『一緒に逃げよう!』




考えてることが一緒だったので、驚いた。


...実験体がみんな逃げちゃったら、あいつら焦るだろうな。


でも俺たちはあいつらの誰よりも速く走ることができる。