あたし達はそう教え込まれてきた。


戦争を知らないあたし達。


反対する理由などなかった。


そして、あたし達国民が、反対することは許されなかった。




「変なのー。
この街で戦う訳じゃないのにね。」




笑美がそう言いながら自転車を止める。


あたしも急いで笑美の隣に自転車を置いた。


そしてコンビニの中に入る。


中は暖かかった。


外は2月の終わり頃らしい、少し肌寒い様な気候。




「飲み物売り切れてるやー。」