すごい頭痛だ。


でも、初めてじゃない。


一体どこで感じた痛みだろう?


全身の血が痛みに呼応するようにどくん、どくん、と音をたてる。


やだ。


あたしの体のどこかで、叫びをあげた。


―駄目。その声を聞いちゃ駄目。
思い出さなくちゃ...




「う...」




痛みに思わずしゃがみ込んだ。


―もう逃げれない。
何度忘れようとしても、無駄!


誰の声...?