「もったいないよね。埜亞可愛いのに。」

「可愛くないって。」

「えー誰から見ても可愛いよ。
だってさぁ。
生まれた時からの茶髪とー、ちょっと青っぽい目とー、高い鼻でしょ?
図書委員の埜亞目当てで図書室使ってる男子いるらしいし。」

「誰だー!」




そう言って笑う。


だってそんなの絶対、有り得ないし。


外国人のおような、日本人のような、あたしみたいな中途半端な奴。


誰が好きになるかって。


小学校の時は、変だって笑われたよ。


青い目だ。
魔女だー!


って。


みんなまだ幼かった。