「えっへーん。今日はなんと!知秋くんの誕生日なのです!」

「へぇ。何か買ったの?」

「うん。...で、渡したよ!」




抜け目ない。


あたしが知らない間に、いつ渡したんだろう。


あ、朝かな。


今日は珍しく早く来てたみたいだし。


あたしは勝手にそう思い込むことにした。


どうせ笑美、言ってくれないだろうし。





「でー?なんだって?」

「ありがとうって!...ひゃあ!」




変な声をあげて笑美が喜ぶ。