枝を見つけてはしゃがんで取り、それを何回も繰り返す。


やっと束になるくらいの枝が見つかった時、俺は既に疲労を感じていた。


面倒くさいなぁ、とも思った。


早くテントに戻って座りてぇ…
その一心で、枝を集めた。


もうこれくらいでいいかな、と思って戻ろうとした時、ノアが前から近づいてきた。




「光くん。」

「…何?」

「ちょっと話があるんだけど―」

「後にしてくれる??」




ただ座りたいという気持ちでいっぱいだった俺は、冷たいとも思える言い方でノアから遠ざかる。


イライラしてたっていうのもある。


疲れてたって言うのもある。