そうしたら買い物に行かなくちゃいけない。


そのためにはこの森を出なければいけないということで…


敵に見つかる可能性があがる。


俺の考えていたことを先読みするように、




「分かってるよ。慎重に使うから。」




とタクミが言った。


俺は枝を集めてくるよ、と言い残して、テントを後にした。


本当は一人になりたかっただけだ。


一人になって、冷静に考えたくて。


火を焚くのに必要な枝集めをする、というのはただの口実。


ついさっきまで走り回っていた森の中を、今度はゆっくり歩く。