声が響いた。


静かな森の中を、ノアの声が。


俺は姿の見えないノアの居場所を捜した。


ユメ…


そう叫んだノアを。




「ノア!!ノア!!」




木の根につっかえながら。


鳥ののどかな鳴き声を聞きながら。


どこにいるんだ??


何があったんだ?


不安だった。



俺は再び走った。


無事でいてくれ。


そう強く願った。