何度もぐるぐると同じ所を回っているような気がした。


冷や汗なのか、背中が湿って来た。


顔が熱い。


もう何が何だか分からなくなっていた。


ユメに何かがあったのだろうか。


駄目だ。


そんなこと考えちゃ…


キリがねぇ…


気付いたら走り出していた。


道なんて関係なく。


ただ人影を捜して走る。




「ユメ!!」