「ね…どこに向かってるの??」

「取り敢えず見つからないとこ…だ。」




みんな体が冷えて来て、歯がガタガタ言う音が聞こえてきた。


鳥肌も立っている。





「もうここら辺でよくねぇか?」




タクミが声をあげる。


そうだな…
と言いたいけど。


自分だって止まりたいけど。


足を動かしていないと、捕まってしまいそうで。





「でも…」

「買い物だってしてぇし、あんま遠く行き過ぎても良い事ないだろ?」

「そうだな…」